人気の次世代素材シリコーンハイドロゲルのレンズってどんなレンズ?
従来、ソフトレンズは水分を多く含むレンズ(含水率の高いレンズ)や薄型のレンズが酸素を通しやすいとされていましたが、酸素透過性のハードレンズと比較すると酸素の透過性は低く、また水分を多く含むと酸素を通しやすい一方で乾燥しやすいという欠点がありました。一般にソフトコンタクトレンズでは「酸素を多く通すこと」と「乾きにくく強度があること」の2点を両立させるのは困難とされてきました。しかしながらシリコーンは水よりも酸素透過性が高いため、シリコーンハイドロゲルを素材とするソフトレンズでは水分を多く含んでいなくても酸素を多く通すことができます。そのため「連続装用」の許認可がおりたレンズも中にはあります。また乾燥感も少なく装用感は概ね良好で水分を多く含んでいない分、タンパク質などの汚れを吸着しにくいというメリットもあります。
対象レンズ:●ワンデーアキュビュートゥルーアイ●ワンデーアキュビューオアシス●ワンデーリフレアシリコーンUVWモイスチャー●アキュビューオアシス●エアオプティクスアクア●エアオプティクスプラスハイドラグライド●ロートモイストアイ
●エアオプティクスEXアクア●エアオプティクスプラスハイドラグライド乱視用●ロートモイストアイ乱視用●エアオプティクスプラスハイドラグライドマルチフォーカル●フレッシュフィットコンフォートモイスト遠近両用
コンタクトレンズのケア用品は何を使えばいいの?
コンタクトレンズのケア用品に関しては、現状販売されているケア用品のほとんどが、全てのソフトコンタクトレンズ に対して使用する事ができます。ただし、カラーコンタクトのお手入れには、「ソフトメイト」や「コンセプトワンステップ」等の過酸化水素タイプは使用できません。
スリムケアアルファ、オプティ・フリー、レニューフレッシュ、コンプリートプロテクトなどのマルチパーパスソリューションタイプをご使用下さい。
使い捨てコンタクトレンズは、定められた日数を超えて使えないのですか?
眼にとって悪影響を及ぼす可能性がある為、開封後の定められた日数はお守り下さい。白目には血管があるため血液に含まれている酸素が運ばれてきますが、角膜(黒目)には血管が無く、涙に含まれる酸素によって呼吸し、新陳代謝を行っています。しかし、定められた日数を越えたレンズは、汚れの付着、レンズ自体の変質などにより、酸素が極度に不足した状態になり、様々な眼の病気を引き起こします。
※使用できる定められた日数(交換時期)はレンズによって異なります。
※定められた日数以内でも、個人差によりその日数(交換時期)が短くなる場合もありますので、詳しくは処方を受けられた眼科医にご相談下さい。
EX(連続装用)について
コンタクトレンズ通販のサイトを見ていると、よく「EXレンズ」とか「EXタイプ」とか「連続装用」とか言う言葉を目にすると思います。
EXレンズとは連続装用レンズのことをさす言葉なんです。それでは「連続装用」とはどのような意味で、どのようなレンズのことを言うのでしょうか?
EXレンズってどのようなレンズのことを言うの?
Extended-Wear(連続装用)としての装用が可能なレンズをEXレンズといいます。従って商品名に「EX」と言う文字がついている商品は、すべて連続装用が可能なタイプと言うことになります。ただ商品の中には「EX」と言う文字がついていなくても連続装用の承認を取っているレンズもあります。国産メーカーの「シード」のスーパーHiO2やS-1、UV-1などが該当します。
★連続装用とはどのような使い方なの?
連続装用とは文字通り、ある一定期間(レンズの許認可によって異なりますがおおよそ1週間)は睡眠中もレンズの装用を続けると言う装用方法のことを言います。一方「朝起きてから寝るまで」つまり睡眠中は外す装用方法のことを「終日装用」と言います。
★連続装用できる期間はどのくらい?
現在、日本国内で承認されているEXレンズの連続装用期間は多くのレンズで最長1週間ですが、中には1ケ月間の連続装用が認められているレンズもいくつかあります。
★EX(連続装用)レンズを購入したら誰でも連続装用ができるの?
連続装用としての装用をご希望の場合は、眼科でその旨を伝え、連続装用のテスト装用を行い、医師の許可がおりた方のみ連続装用と言う装用方法が認められています。従ってEXレンズをお買い求め頂いても、医師の許可がなければ、「終日装用」としての装用までということになります。しかし連続装用の認可のおりた高性能のレンズを寝る前に外すのですから、目にはとっても安心の装用方法といえるでしょう。
★連続装用の承諾書と管理手帳ってなに?
連続装用は先にも説明したように、一定期間は睡眠中もつけっぱなしにします。目の安全性を維持するために眼科医の指示をしっかりと守り、定期的な受診が求められます。承諾書とはそのように「決められたことを守ります」という約束を交わすための書類です。管理手帳とは定期検査の受診状況などを記すカード上の手帳の事を言います。つまりそれだけ目の安全性を重視して使用する方法、それが連続装用なんです。
★連続装用はしない方がいいの?
人間の目は外気の酸素や、涙の中に含まれている酸素で呼吸しています。つまり就寝中は何もつけていない人でも酸素不足になりやすいということです。そこにどのような性能の高いレンズとはいえ、異物を入れて寝るということは目にとっていいわけはありません。そういう点から考えてもEXレンズを「終日装用」として使用するのがベストかもしれませんね。
★どのような人が連続装用をするの?
目の悪い人にとって、「目が覚めたらすぐ見える」って言う世界は憧れますね。でもほとんどの人には連続装用の必要性はないのではないでしょうか。目の安全性を考えた時にやむを得ない事情を除いて、許可を出している眼科医もほとんどいません。ではどのような人が連続装用をするのか?次のような人たちが使用するとそれなりのメリットが大きいと考えられています。
①緊急性を要するような職業の人(看護師さんや消防士さん、警察官の人たちなど)。
②環境上レンズを外すことができないようなところで長期間従事する職業の人(自衛隊の人など)。
③不規則な勤務で徹夜の業務等がある人(航空会社のパイロットさんや客室乗務員の人など)。
④強度の遠視で近くが見えず、自身でコンタクトレンズを装用することが困難な人。
⑤白内障の術後で、自身でのコンタクトレンズの着脱が困難な高齢者の人。
一部重なる部分もありますが、それ以外の人達は、恐らく上記のような緊急性を要する事態はそうそうないと思います。それであればやっぱり目の安全性を第一に考え、寝る前には外すことをお薦め致します。
★レンチクラール加工
コンタクトレンズの異物感を軽減させるための特殊デザイン加工です。コンタクトレンズもメガネと同様、度数の強弱によりレンズの厚みが変化します。コンタクトレンズには度数のはいっている光学部分とその周辺部に分かれていますが、度数が強くなれば自ずとレンズの厚みも増してくるため、そのことによる装用時の不快感が増してきます。レンチクラール加工は、レンズの周辺部を薄く加工することによりレンズによる異物感を軽減させる特殊加工です。
ただ全てのコンタクトレンズにレンチクラール加工が可能かと言えばそうではなく、メーカーにより、またレンズにより対応が可能なレンズとそうではないレンズがあります。また特殊加工に該当するため、金額もおよそ2~3000円の追加料金が掛ると思います。おおよそ+15.00D前後を目処にレンチクラール処方をするかしないかを判断する場合が多いでしょう。