DK値とDK/L値とは?
コンタクトレンズの性能を推し量る時に、一つの指標となる数値があります。メーカーのホームページなどでも表記されています。
それがDK値とDK/L値です。まずDK値の方から確認していきましょう。
DK値とは
DK値は、酸素透過係数とも呼ばれ、その素材がどのくらい酸素を通すかを表す値です。
「D」は素材の中で酸素がどれだけ移動しやすいかを指し、「K」は酸素が外から中へどれだけ入りやすいかを指しています。この「D」と「K」を掛け合わせた数値がDK値です。
人間の黒目(角膜)は常に呼吸をしていますので、コンタクトレンズを黒目の上に乗せる上で一番の心配事は黒目への酸素の供給量ということになります。
そのことを考えるとDK値の高いレンズを選択することは大切なことです。DK値の数値が高い=黒目への酸素供給量が多いという解釈です。
ただ、現在、市場で販売されているコンタクトレンズは押しなべて酸素透過性には優れているレンズばかりです。
例えばDK値が50とレンズと60のレンズを比較して60の方じゃ無ければダメと言うことにはなりません。裏を返せばDK値50と60のレンズの違いを判別できる人もいませんので、過度に神経質になる必要もありません。
DK/L値とは
Dk値と類似した数値でDK/L値があります。中にはDK/T値と表記しているレンズもありますが、同じ数値です。LとTはレンズの厚みの事を指しています。
コンタクトレンズは・・・コンタクトレンズだけではありませんね。一般的には薄ければ薄いほど酸素を通しやすく、厚いほど酸素を通しにくくなります。この厚みまで考慮に入れた値、DK値をレンズの厚みで割った数値がDK/L値、酸素透過率です。
つまり、一つの商品を取ってみても、DK値は同じであっても度数の弱いレンズ(薄いレンズ)と度数の強いレンズ(厚いレンズ)ではDK/L値は異なると言う事になります。
但しDK/Lの測定基準はメーカーによって異なるようなので、単純比較はなかなか難しいものがありますが、酸素透過率の基準値は「80DK/L」で、それ以上であれば裸眼を100%とした時の97%程の酸素を通してくれます。
目の健康のためには、酸素透過率は少なくとも24.1以上必要といわれています。
数値としてはDK値<DK/L値と言うことになります。