コンタクトレンズは何歳から何歳まで使える?
子供の近視問題は日本だけではなく世界的にも問題になっているようです。
文部科学省の学校保健統計調査によると、2022年度の小学生で裸眼視力が1.0未満の子どもの割合は37.88%で、1979年度の17.91%と比べて2倍以上に増えているそうです。
慶應大眼科教室の近視研究チームが東京都内の小中学校で調査したところ、2017年には小学生で76.5%、中学生で94.9%が近視だったそうです。
今や子供の周りにはゲーム機器やスマホ、PCなどの通信機器が溢れかえっています。そのことを考えると決して不思議なことではありません。
でも見えないままでは放置はできませんから、やっぱりメガネやコンタクトレンズで適正な矯正をしなくてはなりません。
コンタクトレンズは目の上に直接のせて矯正をしますので、眼鏡に比べるとどうしてもそのハードルは上がってしまいます。しかし一方では「メガネは邪魔だから掛けたくない」「カッコ悪い」などの理由で掛けたがらない子供たちが多いのも事実です。
コンタクトレンズは何歳から使えるの?
コンタクトの使用に年齢制限はありませんから何歳からでも使用することは可能です。
しかしコンタクトレンズはクラスⅢの高度管理医療機器に指定されていますので、使用を誤ると人体に重篤な健康被害を与える可能性がありますから、最低限遵守しなくてはならないことがあります。
それさえきちんと守って使えれば・・・と言うことを前提に何歳からでも使用できるということです。
コンタクトレンズを装用して一番問題なることは?
本来、目にとって正常な状態は、黒目の上には何の障害物もなく、いつでも新鮮な酸素を取り入れることができる状態です。
人間の身体は酸素が不足すると様々な不具合が発生します。その不具合が生じない様に徐々に目に慣らしていったり、1日の装用時間を遵守したり、装用したまま居眠りをしない様にしたりとルールが決められているのです。
従ってそのルールを理解して実行に移すことができるならば年齢制限は不要と言うことになります。
「レンズを取り扱う前には手をきれいに洗う」「レンズの着脱の方法を覚える「ケアをきちんとする」「決められた期間でレンズを交換する」と言うことなども踏まえ、概ねそれらを理解して、冷静に実行に移すという点で、概ね中学生頃からと考えられているというのが実情ではないでしょうか。
これと逆のことは高齢の方にも当てはまることです。加齢によって自身のコンタクトレンズの着脱やケアが思うようにできなくなってきたとしたら、やはりコンタクトレンズの装用は中止にすべきです。