コンタクトレンズの処方箋とは？

コンタクトレンズは「医薬品」ではなく、高度管理医療機器

高度管理医療機器であるコンタクトレンズは、医薬品ではないため薬機法※上、購入時に処方箋を提出する法的義務はありません。
※「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の略称

コンタクトレンズの装用イメージ

一方、病院などで発行されるお薬の処方箋は、それがないと入手ができません。医師法で「お薬の処方箋は患者さんに対して発行しなくてはならない」と言うように定められているからです。

ですからコンタクトレンズ量販店やコンタクトレンズ通販サイトで処方箋の提示を求める販売店というのは、その販売店内の販売における自主基準と言ってもいいかもしれませんね。

レンズによって処方箋の提示が必要であるというのも、メーカーの方が決めた自主基準の一つと言うことになります。

コンタクトレンズは「副作用・機能障害を生じた場合の人体へのリスクが高いもの」を指す、高度管理医療機器のクラスⅢに分類されています。間違った使い方をすると健康被害があるものの、医薬品のように処方箋を薬剤師などに提出する義務があるわけではないということです。

コンタクトレンズを購入する際によく言われる「処方箋」。本来は存在するものではなく、それはコンタクトレンズのデータが記載された「コンタクトレンズ指示書＝メモ書き」に他なりません。それを多くの人が馴染みのある「処方箋」という言葉に一括りしたのではないでしょうか？

処方箋と呼ばれているコンタクトレンズ指示書には概ね下記の内容が記載されています。

一般的に眼科さんで発行しているコンタクトレンズの処方箋には以下の内容が記載されています。

レンズデータ

中には上記の記載事項が全て網羅されていない場合もあるかと思いますが、そもそもが法律で義務付けられているものではないので、決まった書式もありません。極論を言ってしまえば、コンタクトレンズを購入する上で必要な情報さえ記載されていれば手書きのメモでもいいわけです。

従って、処方箋の提示が必要だと言うコンタクトレンズ通販サイトや量販店はそのサイト、販売店の独自のルールとして処方箋の提示を求めているということになります。

アレッズコンタクトでは、取り扱いレンズの殆どは処方箋提出の必要はありません。

但し、下記のレンズに関しては、メーカーの方で処方箋のご提示を義務付けているレンズになっていますので、有効な処方箋のご提示をいただいています。

クーパービジョン社製品

アルコン社製品

シード社製品

ジョンソンエンドジョンソン社製品

処方箋のご提示が必要のないレンズでも眼の安全と健康のために、お近くの眼科医院などで、定期的な検査は是非受けるようにして下さい。コンタクトレンズの理想的な定期検査は、購入後、1週間～10日後、1ヶ月後、その後3ヶ月毎や6ヶ月毎に受けて頂くのが理想的だと言われています。

コンタクトレンズの処方箋（指示書）を入手する場合、眼科を検査を受診しなくてはなりません。但し眼科の中にはコンタクトレンズ診療を行っていない眼科もあるので受診前に確認をしておくことをおススメ致します。

眼科受診

しかし「コンタクトレンズ販売店とタイアップしている眼科」や「一般眼科でもコンタクトレンズの取り扱いをしている眼科」では「自分の所でコンタクトレンズを購入しないのならば、処方箋のみの発行はしない」と言う眼科さんも少なくありません。

処方箋のみを発行してもらい、レンズはコンタクトレンズ通販サイトで購入をご希望の場合は、お電話で予め処方箋のみの発行が可能かどうか確認しておくことをおススメいたします。

時々、メガネの処方箋でコンタクトレンズのご購入を希望される人がいます。しかしメガネの処方とコンタクトレンズの処方は根本的に異なります。

メガネは眼前12mmの所にレンズを配置して矯正しますが、コンタクトレンズは角膜上に直接のせて矯正をしますので、度数の出し方も異なってきます。

メガネの検査

またコンタクトレンズは目の上での動き（フィッティング）もとても大切な要素です。眼科さんでは試用レンズを利用してそれらの検査を行い処方を出しています。従ってメガネの処方箋は参考にはなるものの、そのデータを直接コンタクトレンズのデータに当てはめることはできないのです。