コンタクトレンズの検査
コンタクトレンズを購入する際に必要なデータは眼科を受診して入手します。
このコラム記事では眼科でどのような検査を経てコンタクトレンズの処方がなされるのか、その流れについて解説していきます。
問診
問診は眼科だけではなく、どの科を受診する場合でも必ず行われます。目的は診断の手がかりを得るためで、臨床医学の出発点とされています。眼科においては主に下記の情報が必要となります。
●目の症状や既往歴(今までにかかった、または現在治療中の病気)
●服用している薬(目薬)の有無
●コンタクトレンズやメガネの使用歴、使用頻度
●etc
これらの内容を所定の問診表に記入します。
他覚的屈折検査
他覚的屈折検査とは被験者に応答を求める検査ではなく、一方的に検者がオートレフ(コンピューター測定器)などの検査機器を使用して他覚的に度数をはじめとするデータを求めるものです。ここでは屈折異常(近視・遠視・乱視)の程度や角膜曲率半径など目の形状を測定します。
自覚的屈折検査(視力検査)
他覚的屈折検査から得られた情報を元に、視力表を用いて被験者に応答を求めながら検査をしていきます。
一般的には他覚的屈折検査は参考データであり、自覚的屈折検査の結果が重要視されています。
目の検査(診察)
コンタクトレンズを装用できる目の状態かどうか、異常はないか、医師が前眼部や眼底などを観察します。
コンタクトレンズの説明・相談
コンタクトレンズの説明、患者さんの希望、他覚的屈折検査、自覚的屈折検査、医師の診察結果をもとにコンタクトレンズを決めていきます。
トライアルレンズの装用
希望するレンズが確定したら、検査結果から得られたデータを元に実際に使用するレンズを装着し、涙が落ち付くまでしばらく待機します。
フィッティング検査
涙が落ち着いたところで装用した状態で、つけ心地やレンズと目の形が合っているかどうかの確認し、良好なもので決定します。
万が一、その時点でレンズの動きが良好でない場合は、その原因を考慮し他のレンズに変更して改善策を検討していきます。
コンタクトレンズの矯正視力検査
トライアルレンズの上から掛け枠と掛け枠用レンズを装着し、自覚的屈折検査から得られたデータを元に、視力表にて度数の微調整を行い、コンタクトレンズの度数を確定させます。
コンタクトレンズ未経験者の方は装用練習
自身で自宅に戻った時に「一人でしっかりと」着脱ができるように練習をします。またその他にコンタクトレンズ装用にあたっての注意事項や禁止事項、定期検査などの説明を受けます。
会計(診察料の支払いや処方箋の受け取り)など
コンタクトレンズの検査料は、眼科によって検査の種類や項目が若干異なりますが、保険適用で3割負担の場合、初診で1,000円~2,000円程度です。
その検査の時点で、目にキズが見つかった、目薬の処方を受けたなど要素が加わると単純に加算されます。2枚目以降の再診で300円~1,000円程度が目安となっています。
処方箋が必要な場合は、ほとんどこの時点で受け取りとなる場合が多いと思います。
眼科と処方箋に関して
眼科と処方箋、通販利用時の処方箋の取り扱いなどに関してはコラム記事「コンタクトレンズの処方箋とは?」をご参照ください。
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